NYでの思い出
いよいよ、KEN'S NIGHTの発売が来週となりました。
販売方法などについては、これから少しずつ告知していきますので(実はまだどういう方法が一番良いのか思案中です)、しばしお待ちください。
さて、今日はぼくが初めてNYに行った時のことを書いてみたいと思います。
初NYは、大学生活最後の夏の頃だったので1990年のことになります。
日本で知り合った女友だちがNYに移住したので、彼女を頼りに10日間ほど遊びに行ったのでした。
それまではTVや映画でしか見たことがなかった憧れの摩天楼。そこに自分がいることに興奮し、見るもの、聞くもの、すべてが新鮮で驚きでした。
NYも少しずつ治安が良くなり、きれいになり始めた頃ではあったのですが、まだまだ怖いところもあって、24時間走っている地下鉄でも、真夜中や朝の早い時間は駅の一部が閉鎖されるから、迷わずにちゃんと出ないと狙われる、というような話を友だちから聞き、「やっぱりNYって怖い!」って思ったのでした。
でも、やっぱりいろんな刺激を受けた。
とにかく、あちこちにアートがあって、それが本当に自然に日常に溶け込んでいて、さすがだなと思ったのでした。
そこで知り合った友だちがたまたまフォトグラファーの勉強をしていて、彼女の影響でぼくも写真に興味を持つようになったり。
あと、ミュージカルも見ました。
当時、ぼくは光GENJIが大好きだったんだけど、イチオシの諸星君が見たというタップのミュージカルを見たのでした。
その初NYがあまりにも感動的だったので、3年後、社会人になって落ち着いてから再びNYに行くことになったのです。
その時も同じ女友だちを頼って。
それもなんと同じ9月だったんですよね。
当時勤めていた会社は9月15日の敬老の日まで夏休みを取れたので、夏休みと有休をうまく使って、10日間ぐらいNYに滞在したというわけ。
その時もまたすごく刺激的だった。
日本でもすでに夜遊びを始めた頃だったので、NYのゲイシーンを見ようとナイトクラビングにいそしんだり。
ランチだと比較的安く楽しめるからと、友だちに誘われてブルーノートに行ったり。
古着屋さんを見て回ったり、ブロードウェイを一日中歩き回ったり。本当に刺激的な毎日をそこで過ごしたのでした。
音楽の思い出といえば、当時友だちが住んでいたロフトで、SADEの「love delux」というアルバムを聞かせてもらい、すっかりはまったのです。
実は、日本でもすでに聞いてはいたけれども、その時は全然ピンとこなかった。でもNYのあのロフト部屋の窓の外を見た時に妙にその風景とSADEの艶っぽい声やジャジーなメロディが見事にマッチして、深くぼくの心に残ったのでした。
だから、NYの思い出とSADEの音楽は切っても切り離せなくなったのです。SADEはジャンルでいうと、ジャズ寄りのポップスという感じになるのですが、いつかKEN'S NIGHTでも取り上げたいなと思っています。
音楽というのは、まるでタイムマシーンのようにぼくたちをそれを良く聞いていた時代に戻らせますよね。そういう音楽とどれだけ出会えるか、が人生を豊かにしてくれるんじゃないかって思っています。
KEN'S NIGHTもそういう想いを込めて色を考えていきたいです!